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はじめに

 

いつもの味が、ある日突然なくなったら。

今年の春、私たちCOWCOWヨーグルトはまさにその状況に直面しました。

長年使い続けてきた飛騨の牛乳の供給が停止し、ヨーグルトの製造を一時休止せざるを得なくなったのです。

地域の方々や遠方からお取り寄せいただいていたお客様に、しばしのお別れをお伝えするのは、とても苦しい決断でした。

しかし、この経験は私たちにとって味の原点を見直すきっかけであり、新しい挑戦を始める転機でもありました。

この記事では、COWCOWヨーグルトがどのように再出発を遂げたのか。

そして、牛乳、ヨーグルトが持つ健康効果や、植物性ミルクを使った新しいヨーグルトの可能性についても、わかりやすくお伝えします。

 

 

一時休止の背景、飛騨牛乳の生産停止

 

私たちが大切にしてきたのは、地元・飛騨の自然が育んだ牛乳です。

澄んだ空気と清らかな水、広々とした牧草地で育つ牛たちの恵みが詰まった牛乳は、コクがありながらすっきりとした味わい。

その特徴こそが、COWCOWヨーグルトのらしさを支えてきました。

ところが今年3月、その飛騨牛乳の生産がやむなく停止に。

他の牛乳で代用すればいいのでは？と思われるかもしれません。

ですが、ヨーグルトは原料の個性がそのまま味に直結します。飛騨牛乳ならではの風味を大切にしてきた私たちは、安易に代替することを選びませんでした。

 

結果として、3月20日をもってヨーグルト各種の販売を一時休止。多くのお客様から再開を待っているよと温かいお声をいただき、心の支えとなりました。

 

 

 

新しい挑戦、植物性ミルクヨーグルトの開発

 

販売休止の間、私たちが取り組んだのは新しい原料の確保と次のヨーグルトの可能性でした。

そのひとつが 植物性ミルクを使ったヨーグルト。

豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクなどを試しながら、発酵の力を最大限に活かす製法を研究しました。

植物性ミルクのヨーグルトには、こんな魅力があります。

・乳製品が苦手な方やヴィーガンの方も楽しめる

・消化が軽やかで胃にやさしい

・原料ごとに個性的な風味が生まれる

実際に試作を重ねる中で、従来の牛乳ヨーグルトとはまた違うやさしい口当たりや奥行きのある味わいが広がることを実感しました。

 

 

ヨーグルトの健康効果、乳酸菌とホエーの力

ヨーグルトは単なるデザートではなく、健康習慣を支える食品です。

乳酸菌の働き

・腸内環境を整え、便通改善に役立つ

・免疫機能をサポート

・整腸作用による肌トラブルの改善


ホエー(乳清)の栄養

ヨーグルトを作るときに分離する液体ホエーには、良質なたんぱく質が豊富。

脂肪分が少なく、ビタミンやミネラルも含まれているため、運動後の栄養補給や朝のエネルギーチャージにぴったりです。

 

最近では、このホエーを活かした ホエードリンクやホエーレモネード といった新商品も誕生しています。

 

 

カフェの再開と新しい出会い

 

製造が止まっていた時期、併設カフェもお休みいただき、開発や研究に専念しました。

「植物に囲まれ、木の香りが漂うこの空間でお茶したりお話ししたりするのが好きよ。」
「再開まで待ってるね」

そんな声に、何度も励まされました。

そして4月末、ついに店舗販売とカフェコーナーを再開。

そしてついに5月末に、【新しい味】牛乳のヨーグルトを販売開始。

新しいヨーグルトの試食会では、「牛乳のヨーグルトと植物性のヨーグルト、どちらも違った美味しさがあるね」と多くのお客様に喜んでいただきました。

 

 

新しいCOWCOWの味、違いを楽しむということ

 

飛騨牛乳から新しい牛乳へ。

原料が変われば、当然ながら風味にもわずかな違いが生まれます。

ですが、私たちはその違いを失われたものではなく新しい魅力として受け止めています。

素材と真摯に向き合い、丁寧に仕込むことで生まれた新しいCOWCOWの味わい。

「以前と違うね」と言われることもあるかもしれません。

けれど、その変化をも含めて今のCOWCOWとして楽しんでいただければ、それほど嬉しいことはありません。

 

 

 

 

未来へ、毎日に寄り添うヨーグルトを

 

8月末、ついにオンラインショッピングも再開しました。

ご自宅用に、そして贈り物としても、COWCOWヨーグルトを選んでいただける環境が整いました。

・飛騨牛乳で育まれた伝統の味

・新しい牛乳で仕上げたやさしい味わい

・植物性ミルクで生まれた新感覚のヨーグルト

そのすべてが、私たちCOWCOWヨーグルトの今です。

どの一杯にも毎日に寄り添いたいという想いを込めています。

 

 

 

 

おわりに

 

COWCOWヨーグルトの歩みは、決して順風満帆ではありませんでした。

けれど、原料の危機をきっかけに味を守ること、新しい挑戦をすることの両方に真剣に向き合うことができました。

これからも、ひとつひとつ心を込めて。

皆さまの食卓にやさしい時間をお届けしてまいります。